吉べえ

Songs & Lyrics

例え世界が憎しみに包まれても

Written by T.K

大阪出身のR&B歌手、吉べえは「例え世界が憎しみに包まれても」の中で、愛し合うこと、信頼しあうことの大切さを胸に刻んでおこうと歌っています。
今の世界には憎しみがあふれ、人種、民族、宗教を巡る紛争やマイノリティーへの差別・暴力が絶えません。
日本でも、普通の大人なら耳を疑いたくなるようなひどいヘイトスピーチが横行し、国連の人種差別撤廃委から厳しい規制勧告を受けたばかりです。
どこの国にも、どんな人種、民族、宗教の信奉者にも、いい人もいれば、悪い人もいるわけで、大切なのは私たちが世界の友人たちと築き上げてきた信頼関係・絆であり、憎みあうのではなく愛し合う世界を求めるイマジネーションなのです。

ベトナム戦争の時代、アメリカのR&B歌手マービンゲイは代表曲What's going onで、 Only Love Can Conquer Hate「愛だけが憎しみに打ち勝つことができる」と歌い共感を呼びました。
例え世界が憎しみに包まれたとしても、お互いを信じ続けよう、明日を信じようという心からの誓いが、憎しみの連鎖を断ち切ってほしい、この歌にはそんな祈りが込められています。

Kissing tomorrow 明日を信じよう!

「例え世界が憎しみに包まれたとしても」
たった一発の銃声が引き裂いていく
誓いあった未来が音を立てて崩れていく
通りを覆い尽す憎しみと追放の歌が
悪魔を称えるパレードを駆り立てていく
なにもかも塗りつぶして
Against the hate Speech 立ち尽くし耳を塞いだ君の
Against the hate Speech あふれる涙を受け止めよう
Against the hate Speech 震える肩を抱きしめていよう
いつまでもいつまでも
例え世界が憎しみに包まれたとしても・・・・

モーニンググローリー

作 いくたまんじ

1980年代後半に起こったフィリピンネグロス島危機。
砂糖価格の暴落によって農園主に首を切られた労働者の間に急速に飢餓が広まりました。

この歌は、ネグロス危機を背景に、貧困の中でもたくましく生きる子どもたちを朝の光を受けて咲く朝顔に例えて歌ったロック歌手生田卍(まんじ)の秀作です。

教科書や靴がなくても輝く瞳たちへ

本当に心貧しい私からの生まれたての歌の贈り物

現代を生きる私たちに本当に大切なことは何かをやさしく語りかける歌として、時代を超えて歌い継がれています。

「モーニンググローリー」
金やダイアモンドよりまぶしい朝の光を集め
疾うに錆びたおとな達の約束はみんな反古にして
キャラメルやミルクさえ無い裸足のこどもたちへ
ほんとうに心貧しい私からの生まれたての歌の贈り物
熱い風や木洩れ陽と踊る陽に灼けた朝の妖精たちが
撒いた涙ひとつぶをこぶしで拭えこどもたち
教科書や靴がなくても輝くひとみたちへ
ほんとうに心貧しい私らからの生まれたてのうたの贈り物
Morning Glory shines so holy 地球のこどもたちに愛を